岩の力学国内シンポジウムは,岩の力学連合会(当初は岩の力学研究連絡委員会)によって1964年以来3〜4年毎に開催され,このたび第12回目を数えます。その間,高度成長時代の流れのなか,岩の力学に関するさまざまなプロジェクトが推進され,調査,設計,建設,資源開発などに関連した多くの技術開発や学術研究は大きな進歩を遂げました。
さて,現在,わが国では成長の時代から成熟の時代への社会構造の転換期を迎え,国内においては建設・資源開発にかかわるプロジェクトは減少しております。しかし,目を世界に転ずれば,社会基盤の充実やエネルギー・資源開発が必要な国々は多く,これまでわが国が培ってきた経験や技術によって,とりわけ,アジアの国々への国際貢献が期待されています。
前回の岩の力学国内シンポシンポジウム(第11回,2002年)では「岩盤力学の国際化―日本からアジアへ」がテーマに取り上げられました。本シンポジウムもこの流れを引き継ぎ,「アジアにおける連携」を探るアジアセッションを設けます。
一方,わが国では,成長期に多くの実績をつんだ技術者がいっせいに一線を退く時代となり,少子化の影響も受け,いかにして技術を伝承し,次世代を担う人材を育成するかが重要な課題です。 今回のシンポジウムでは,「若手人材の育成」もテーマと考え,日本の学生と若手技術者だけでなく留学生,さらに,母国で働く元留学生やアジアの若手技術者や研究者らを交えた学びと交流の場としたいと考えています。
さらに,このシンポジウムでは地方開催という新しい試みを実施します。開催場所の西日本地域において毎年,若手育成やアジア交流を進めてきた西日本岩盤工学シンポジウムを本シンポジウムと共催します。主催幹事学会の資源・素材学会とともに,西日本岩盤工学研究会(九州大学,熊本大学,山口大学)が協力して開催する体制をとりました。
以上のように,本シンポジウムはこれまでの国内シンポジウムの流れを踏まえつつ,新しい形を目指して開催したいと考えています。岩の力学分野に関係される研究者,技術者,留学生,学生の方々の多数のご参加をよろしくお願いします。
運営委員会委員長
山口大学大学院
清水則一 |
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